8つの徳目
2024.05.10
いつもお世話になっております。
上田建築工房の上田です。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
オーナー様感謝祭に参加可能な方は、是非元気なお顔をお見せ下さい。
さて、今回は5つの徳目・8つの徳目について知っていることを話したいと思います。
小学生の道徳の授業で儒教(じゅきょう)を習いましたが、皆様は憶えているでしょうか?
儒教とは孔子(こうし)を始祖とする思考・信仰の体系の事です。
孟子(もうし)は孔子の教えを後継し、儒教をさらに発展させ人間の本性が善である
という性善説を唱え、人間の心には「仁・義・礼・智」という善の素質が備わっていると
解きました。これが有名な四端の説です。
5つの徳目は人間が備えるべき「仁・義・礼・智・信」のことで
5常とも言い、私はこう受け止めています。
「仁」は慈しみ、思いやりを持つこと
「義」は筋を通し裏切らないこと
「礼」は敬いの心をもって礼儀を尽くすこと
「智」は物事の本質を追求し、是非・善悪をわきまえること
「信」は人を信じ、欺かないこと
ちなみにこの5常は聖徳太子が制定した、冠位十二階の基礎になっています。
「徳・仁・礼・信・義・智」と序列が変わっていますが
その後、孔子の弟子達がそこから3つの徳目を増やしたと言われています。(諸説あり)
増えた3つの徳目を私はこう受け止めています。
「忠」は真心を持ち人の心を疑わないこと
「考」は親や祖先を大切に思うこと、思いはかること
「悌」は兄弟情をもって仲良く穏やかに接すること
この8つの徳目は南総里見八犬伝や江戸時代後期に曲亭馬琴(きょくていばきん)が
描いた長編物語にもでており、仁義八行の数珠を持ち
牡丹の痣をもって生まれ因縁に導かれて互いを知り
里見家に集い八犬士として活躍していきます。
そしてあの渋沢栄一も、不変不易の道として仁・義・忠・考を掲げています。
私が、8つの徳目を学んだのは、今から12年前になります。
当時の私を見かねて、尊敬している方が教授してくれました。
ちなみに、私の名前の浩一の浩は現天皇 「浩宮徳仁親王殿下」の浩を頂いた名前です。
父は良い名をつけてくれたなと思いました。
そこまで考えて付けた名ではないと思いますが、有難い名です。
なぜなら、浩のあとに徳仁と続くからです。
天皇家の名前には必ず仁が入ります。
これは徳目の最所の文字『仁義礼智信』でもありますが、
人は力や権力を持つと、傲慢になります。
それを教え説いたのではないかと考えています。
人間にとって最も大切な徳である仁(思いやり)
仁が世界を救う唯一無二の方法だと信じています。
我が子も思いやりのある子に育てたいと思います。
長文を読んでいただき有難うございます。
すべてに感謝