【リフォームとリノベーション】その違いをご存じですか?
2026.10.21

こんにちは。
上田建築工房の池田です。
突然ですが、皆さんは「リフォーム」と「リノベーション」の違いをご存じでしょうか。
似たような言葉ですが、それぞれ意味が少し異なります。
古くなった設備を新しくしたり、傷んだ部分を修繕したりするのが「リフォーム」。
一方で、間取りや断熱性能、暮らしの動線などを見直し、今ある住まいに新たな価値を加えていくのが「リノベーション」です。
もちろん、どちらが良いというわけではありません。
大切なのは、今の住まいの悩みを解決し、これからどんな暮らしを実現したいかということ。
そしてその方法は新築だけではないということです。
今回は、今ある家を活かしながら、これからの暮らしをより豊かにする「リノベーションの可能性」について少しお話したいと思います。
昔ながらの日本住宅では、南側に8畳と6畳の和室が続く「続き間」が設けられていることも珍しくありません。
南側は太陽の光が入りやすく、明るく暖かい場所です。
かつては、客間や冠婚葬祭など、人が集まる場所として、その恵まれた空間が使われていました。
しかし、時代とともに暮らし方は変わってきました。
親戚や来客を迎えるための和室を使う機会は減り、現在では使われていなかったり、物置部屋になっていたりすることも多いのではないでしょうか。
その一方で、家族が集まって食事をしたり、くつろいだりするLDKは、日々の暮らしの中で大切な場所となっています。
そこで考えたいのが、南側にある和室の続き間を、LDKへとつくり変えるリノベーションです。
そうすることで、これまで客間として使われていた明るい南側の空間を、家族が日常的に過ごす場所として生かすことができます。
大きな窓から差し込む光を感じながら食事をしたり、日中は自然光の中でくつろいだり。
季節の移り変わりを感じながら過ごせる、心地よいLDKが生まれるかもしれません。
もちろん、間取りを変更する際には、柱や梁、耐力壁などの構造を確認することが欠かせません。
また、窓の断熱性能や夏の日射遮蔽にも配慮することで、明るさだけでなく、一年を通して快適な空間を目指すことができます。

住まいの価値は、新しい設備や内装だけで決まるものではありません。
今ある家の良さを見つけ、暮らし方に合わせて生かし直すこと。
長年住み続けてきた家には、たくさんの思い出があり、その家ならではの良さがあります。
その良さを残しながら、今の不便さを解消し、これからの暮らしをより快適なものにすることができたら。
リノベーションには、そんな可能性があります。
もちろん、すべての住宅で希望どおりのことができるわけではありません。
建物の状態をしっかりと確認し、できることと難しいことを整理したうえで、最適な方法を考えることが大切です。
今回は、リノベーションの一例をご紹介しました。
物価や金利が上昇する中、住まいについて考える際には、新築や建て替えだけでなく、「今ある住まいを活かすリノベーション」という選択肢もあります。
そのことを、もっと多くの方に知っていただきたいと思っています。

今回はこの辺で。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
すべてに感謝

