研鑽、研鑽そして研鑽
2025.06.06

いつもお世話になっております。
上田建築工房の上田です。
みなさん今日は何の日かご存じですか?
今日はアンガーマネジメントの日です。
いつも通り心を落ち着かせて、仕事では社員と、そして家では家族と静かにゆるりと過ごしたいと思います。
さて、6月にお客様から1件のお問い合わせがあり、お家へ訪問させていただきました。
玄関に入り、お客様にご挨拶をした後
『いい家ですね・・・』
と思わず口にしていました。
大工だから分かる事なのか、無意識に出た言葉。
それ位、素晴らしい家でした。
「築何年ですか?」と聞くと、「60年です。」と言われ、思わず「本当ですか?」と言っていました。
私が大工仕事をしていた時は、そうした現場が幾つかありました。
工事をする際、『昔の職人さんに失礼のない仕事をしなければ』と現場から教えられたものです。
久しぶりにそうした現場に出会えたことを本当に有難く思います。
そういう所もこの仕事の醍醐味でしょうか…。
その後、自邸を造った90歳になるお客様と話が盛りあがり、言うまでもなく、大工道具の話に発展しました。
その際、「私の手道具を使って欲しい」と言っていただき、大変嬉しく思いました。
今後関わるであろう工事も、次世代の職人にそんな刺激を与えられる“志事”を続けられるよう、皆で頑張ります。
こちらの現場での学びである、“大工技術こそ最も大切にしなければいけない”という想いを忘れないように、職人と現地で話し合い、心に留めたいと思います。
最後に、上田建築工房では1級建築大工技能士の取得を目指し2名の若手大工が研鑽を重ねています。
そして現場をまとめる棟梁にも、1級建築大工技能士で勉強した“心・技・体”を改めて若手と一緒に学びなおしてもらい、さらなる技術向上が叶うよう、研鑽を積み重ねる時間を大切にしていきたいと思います。

すべてに感謝