労使が共に育ちあい、活力に満ちた豊かな人間集団を目指して
2024.12.28
いつもお世話になっております。
上田建築工房の上田です。
寒さが一層厳しくなってきた今日この頃、皆さまはお元気でお過ごしでしょうか。
さて、今回は弊社工務の宮本のお話を書きたいと思います。
21世紀型企業へ向け経営をする中、先月11月19日にコンベックス岡山国際会議場にて
「岡山県職業能力開発促進大会」が開催され、
1級建築大工技能士を取得した宮本が銅賞を獲得し、表彰されました。
この表彰は、宮本の努力の賜物であることはもちろんですが、
私たち上田建築工房のスタッフ同士が力を合わせ、協力し合った結果だと思っています。
今思うと、7年前に宮本が「仕事は楽しい」と言った言葉が、
私に危機を与えてくれました。
「仕事が楽しいなら、他の会社でもいいのでは?」
そう考えた私は、宮本がこの会社に居続けたいと思える
理由を作る必要があると話し合い、宮本と共に高い技術者として頑張ろうと
共に歩みを進めることを決意しました。
宮本は、2年間にわたる仕事と大工学校の両立を見事に成し遂げました。
その後、先輩大工さんの後押しを受け、大工学校で学んだ四方転び踏み台が
協議課題の「岡山県青年技能競技大会」へ参加しました。
そして数年後、見事1位を獲得し、岡山県代表として全国大会へ出場しました。
初めての全国大会はコロナ禍の影響で入場制限があり、
現地で応援することは叶いませんでした。
しかし、2回目の大会では社員と共に埼玉で開催された全国大会に足を運び、
応援することができました。
岡山県青年技能競技大会への出場資格は満36歳以下。
そのため、2回目の全国大会は宮本にとって参加できる最後の年となり、
プレッシャーも緊張もあったと思います。
しかし、1年前には完成できなかった踏み台を、
今回は時間内に見事完成させることができました。
私たち社員もその瞬間を共有し、喜びを分かち合うとともに、
宮本の大きな成長を心から祝いました。
その後、超難関の一級建築大工技能士資格を取得し、
岡山県青年技能競技大会でお世話になった方々に恩返しがしたいので、
職業訓練指導員免許を取得させてくださいと相談してきた宮本は、
以前とは全く違う成長を遂げた姿を見せてくれました。
7年前、女性スタッフが入社した際、旦那さんを亡くされたことを知りました。
そのため、子育てがしやすい会社を共に作ろうと励み、
働き方改革に取り組み実践しました。
その結果が、宮本の銅賞に繋がったのだと思います。
当時は厳しい経営状況の中でしたが、みんなの頑張りが今に繋がっています。
とても感慨深く、難しい状況でも支えてくれたスタッフには、
ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
余談ですが先日、6年ぶりに労働基準監督署が調査にきました。
6年前と同じように「これだけきちんとやっているから、
やっと来てくれてありがとう」という思いで前向きに臨もうと対応しました。
しかし、少し不備があり、まだまだ未熟な自分を痛感させられました。
スタッフの皆さん、もっと頑張ります。
今年の経営指針発表会で、ご来賓の女性幹部の方が
「小さくてもいい、みんなで強い会社を作りましょう」とおっしゃっていました。
この言葉を胸に、私たちも精進し
来年も社員一人ひとりの成長を楽しみにしながら、
気概を持って社員と共に全力で走り続けたいと思います。
今年のブログはこれで最後となります。
読んでいただいた方には心より感謝いたします。
そしてお世話になった皆様ありがとうございます。
どうぞ来年も引き続きよろしくお願いします。
すべてに感謝