岡山県中小企業家同友会役員研修会
2024.12.06
いつもお世話になっております。
上田建築工房の上田です。
秋風が肌に心地よい今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は私が支部長を務める、岡山県中小企業家同友会の備北支部のお話を
書きたいと思います。
私が岡山県中小企業家同友会 備北支部の支部長を拝命してから、
1年4カ月が経ちました。
この期間、多くの経営者と共に学ぶ機会をいただきましたが、
支部長としての経験ほど貴重な学びはありませんでした。
この役割を与えていただき、心より感謝申し上げます。
同友会の理念はしっかりと確立されており、言葉は悪いかもしれませんが、
烏合無象の集まりではないことがこの会の魅力です。
しかし、入会時は烏合無象であることもありますが、自ら理念を学び、
会員同士が共に成長する風土がこの会の良いところです。
そして、その学びを会社で実践し、その繰り返しが
強い会社づくりにつながると自負しています。
私が同友会に入会してから、会社での変化も多く見られました。
例えば、建設業では70%が日給月給制ですが、私たちは月給制に移行し、
働きやすい環境を整えることができました。事務方は完全週休二日制、
現場方も週休二日制を実現しました。これは同友会のおかげです。
最近では、これが当たり前になりつつあり、
できていない企業にはペナルティが付く世の中になっています。
現場で働いていた頃を思い返すと、驚くべき変化だと思います。
この環境での働き方を継続できるよう、みんなで力を合わせていきたいと思います。
ちなみに、9月末までの有給取得率は80%でした。
これは素晴らしい成果だと思いますが、できている企業から見ると、
まだ「当たり前」には程遠いのかもしれません。
それでも、みんなの頑張りでここまで達成できたことは、素直に嬉しく思います。
さて本題ですが、9月末に役員研修会が開催されました。
同友会の立ち上げから関わった方のお話で、常に問いかけるような話し方をされるため、
考えながら聞くことを求められ、頭がパンクしそうでしたが、とても意義深いものでした。
お話の中で、やはり地域を守っているのは中小企業であるということが強調されました。
大手企業は採算が合わなかったり、商品ブームが終わると撤退しますが、
私たち中小企業はここでしか生きていけません。地域を守る仕事をし、
地域の雇用を創出しているにもかかわらず、助成金や補助金は大手企業に対しての0.2%しか予算が付けられていないという現実には、残念な思いです。
だからこそ同友会運動が必要です。
良い会社が地域に増えれば、人口流出も減少していくでしょう。
そして「人づくりは国づくり」と言われるように、社員教育は非常に重要です。
その一環として、池田と一緒に「共に育ち合う人材育成 社員教育大学」という勉強会に
参加しています。この勉強会では、参加企業の社員と経営者が一堂に集まり、
「生きること・働くこと・学ぶこと」について学びます。
最近では、21世紀型企業が提唱されており、
これにより目指すべき会社像が明確になりました。
まだまだやらなければならないことは山のようにありますが、
それに対して嬉しく思っています。
これからも、もっともっと頑張ります。
最後に、中小企業家同友会全国協議会の記事から
心に残っている言葉を抜粋したので紹介します。
同友会では、これからの時代に目指すべき企業像として
「21世紀型中小企業づくり」を提起しています。
この理念は、1993年に札幌で開かれた中同協第25回総会「総会宣言」で提唱され、
次の2点に集約されます。
第一に、自社の存在意義を改めて問いなおすとともに、
社会的使命感に燃えて事業活動を行い、
国民と地域社会からの信頼や期待に高い水準で応えられる企業。
第二に、社員の創意や自主性が十分に発揮できる社風と理念が確立され、
労使が共に育ちあい、高まりあいの意欲に燃え、活力に満ちた豊かな人間集団としての企業。
すべてに感謝