新壱萬円
2024.07.13
いつもお世話になっております。
上田建築工房の上田です。
7月3日に日本銀行より壱萬円・五千円・千円札が改刷されましたが
皆様はもう手に入れましたでしょうか?
私は運よく翌日に手にすることができました。
さて、新壱萬円の表面には、実業界で活躍した渋沢栄一(しぶさわえいいち)
裏面には、「赤レンガ駅舎」として親しまれた東京駅が描かれています。
2021年にNHKで放送された大河ドラマ『青天を衝け』を観た方は
渋沢栄一がどんな事をしてきたか知ることができたのではないでしょうか。
渋沢栄一は父親から「勤勉さや人への思いやり」を学び、
母親からは「慈悲の心」を学びました。
いとこの尾高惇忠から論語をはじめとした学問を学ぶとともに
尊王攘夷思想(天皇を尊び外敵を斥けようとする思想)の影響を受けました。
この思想の影響を受けた理由は、産業革命で外国産の安くて品質のいい商品が売れ、
手仕事中心の日本の製品が高くて売れなくなり、
国が疲弊していく様を見てきたからだと私は思います。
のちにかの有名な「桜田門外の変」へと続きます。
渋沢栄一は「近代日本経済の父・資本主義の父」として
500社余りの会社を設立・育成し、幼少期の母の影響もあり
600社の福祉事業にも関わってきました。
渋沢氏の偉業は多すぎて、ここですべては伝えられません。
興味のある方は調べてみて下さい。
ニュースで渋沢栄一の子孫がこんなことを言っていました。
「なぜ渋沢栄一の写真は不機嫌な顔で写っているのか?」
という質問に玄孫の渋沢健氏は
「栄一氏は、世の中が思ったより裕福になっていないから」
「国民すべてが豊になっていなかったからではないでしょうか」
と答えていました。
渋沢栄一は富の分散を願っていたのだと思います。
私と社員も会社として国を想い、事業を通して納税という形で国に貢献してきました。
経営理念に沿った経営と、社員と話し合い作った方針・計画の賜物だと自負しています。
また、尾高惇忠氏の『至誠神の如し』に共感し、
至誠人の共育として論語などを共に育み合い現在に至ります。
私達も助けてもらえたように、困った人たちの支えになること、
そして新しくなった壱萬円札の渋沢栄一も
沢山の人の所に行くことを願っていると私は思います。
私も渋沢栄一を見るたびに力をいただける、そんな気がしています。
新しい資本主義社会の幕開けなのかもしれませんね。
すべてに感謝