人間五十年、下天の内を - あたたかい家づくり専門工務店 上田建築工房|岡山県新見市

ご縁紡ぎブログ

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人間五十年、下天の内を

2024.04.12

皆様、いつもお世話になっております。

上田建築工房の上田です。

 

月日が経つのは早いもので

12月からはじめたブログも早4カ月が経ちました。

 

さて、私は昨年の10月で50歳を迎えました。

50歳になって、ある言葉を思い出しました。

人間五十年、下天の内を比ぶれば、夢幻の如く也

これは幸若舞(こうわかまい)の演目の一つ「敦盛」の中の一節です。

幸若舞とは語りを伴う曲舞の一種です。

 

「敦盛」の中段後半に

人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり

一度生を享け、滅せぬもののあるべきか

これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ。 

と語っており、平敦盛の物語を詩にしたものです。

織田信長が特に好んで演じたと伝えられています。

 

平敦盛は16歳の初陣で討ち死にとなります。 

熊谷直実に名を聞かれ『ただ首を取って人に問え』と言い放ち、散っていきます。 

平家物語の「敦盛の最期」には男性の胸を熱くする物語がたくさんありますが、

今回はそこには触れず、信長はなぜ敦盛を好んだのか?と問いました。

 

敦盛は幼いながらも死を覚悟できるほど平家への誇りがあり

平家として生まれた運命を潔く受け入れ、宿命として散っていった儚さが

今もなお、この詩を世に残しているからだと私は思います。

 

「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」を訳すと

『人の世における五十年は下天の内の最下の四大王衆天でも一日にしかあたらない。

夢幻のようなものだ』wikipediaより参照

という意味になります。

 

私は、30歳で結婚をし、瞬く間に20年が過ぎました。 

父は67歳で亡くなりましたが、父と同じ年まであと17年。

人生は儚いものかもしれません。

ここからより実りのある人生になるように

関わる人たちと共に輝きながら生きたいと思います。 

 

         

 

すべてに感謝