300年以上続く「土下座祭り」 - あたたかい家づくり専門工務店 上田建築工房|岡山県新見市

ご縁紡ぎブログ

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300年以上続く「土下座祭り」

2026.10.16

こんにちは。上田建築工房の上田です。

 

10月15日、新見市で「御神幸武器行列」、通称「土下座祭り」が盛大に開催されました。

私が住んでいる地域の氏神様である「船川八幡宮」の秋季例大祭です。

私も氏子の一人として、今年も参加させていただきました。

土下座祭りは300年以上、地域の人が守り続けてきたもので、起源は、元禄10年(1697年)までさかのぼります。

美作津山藩の支藩として新見藩が立藩され、初代藩主となった関備前守長治公が新見へお国入りした際の「大名行列」の様式を、船川八幡宮の秋季例大祭における神輿巡行の警備・先駆として備えさせたことが始まりと伝えられています。

 

それから300年以上。

時代が変わり、暮らしが変わっても、この祭りは地域の人たちの手によって受け継がれてきました。

私も三十数年前から参加させていただいており、私たち水船地区は「新明舎」として参加しています。

 

秋季例大祭は、毎年10月15日と決まっています。

土曜日・日曜日開催など曜日に関係なく開催されるため、今年のような平日開催では、仕事の都合などで神輿の担ぎ手が少なくなり、子ども神輿の参加者を集めることも簡単ではありません。

地域の高齢化と共に、昔と同じように祭りを続けていくことは、年々難しくなっているように感じます。

 

そんな中、今年も新見公立大学の学生の皆さんが応援に来てくれて、若い学生の皆さんが一緒になって神輿を担ぎ、祭りを盛り上げてくれたことは、本当にありがたいことでした。

私の娘も、新見共生高校から参加していました。

親子で故郷の文化に触れることができたことを、嬉しく思います。

 

 

観光客は平日ということもあり、休日開催の年より少なかったように思いますが、学生の皆さんや地域の仲間と一緒に、楽しく新見の街を巡行することができました。

そして祭りに参加すると、普段お世話になっている地域の方々の元気な姿を見ることができます。

「今年も元気に会えたな」そんな何気ないことも、有難く感じられます。

 

今年も、お祭りの後には恒例の親睦会を開催しました。

その席で、先輩からこんなお話を伺いました。

昔も神輿の担ぎ手が集まらず、お祭りへの参加が危ぶまれたことがあったそうです。

それでも、みんなで声を掛け合い、少しずつ仲間が増えていったことで、無事に参加することができたそうです。

そんな中、先輩が言われた言葉がとても印象に残りました。

「楽しい祭りにしたから、人が集まった。楽しければ人は集まる。だから思いっきり楽しんで、それを続けていけば、また人は集まってくる。」

なるほどな、と思いました。

 

伝統文化を守るというと、何か特別なことをしなければならないように感じますが、まずは自分たちが楽しみ、その姿を見た人が「自分も参加してみたい」と思う。

そして、その人たちがまた次の人へつないでいく。

こうした一つひとつの積み重ねが、300年以上続いてきた文化を守ることにつながっているのだと考えさせられました。

 

上田建築工房には、「私達は心温まる住まいづくりを通して地域と共に発展します」という経営理念があります。

私たちは家を建てる会社です。

しかし、家を建てるだけでは「地域の暮らし」を守ることはできないと思っています。

地域には、そこに住む人がいて、仕事があり、子どもたちがいて、自然があり、そして長い年月をかけて受け継がれてきた文化や伝統があります。

それらがあって初めて、「ここで暮らして良かった」と思える地域になると思っています。

地域で仕事をさせていただいている会社だからこそ、地域からいただくだけではなく、地域のためにできることを返していきたい。

祭りに参加することも、地域行事を支えることも、若い世代に地域の良さを伝えることも、私たちが考える「地域と共に発展する」という理念につながっていると思います。

 

300年以上前から続く祭りも、最初から300年続くことが約束されていたわけではありません。

その時代の人たちが、「自分たちの地域の大切なものを次へ残したい」そう思い、行動してきたからこそ、今があります。

これは、家づくりにも会社づくりにも通じるように思います。

良いものをつくるだけではなく、それを守り、育て、次の世代へつないでいく。

私たち上田建築工房も、地域の木を使い、地域の職人を育て、地域の皆様の暮らしを守りながら、100年先にも必要とされる会社を目指し、日々活動しています。

そのためには、まず私たち自身が地域の一員として地域を大切にし、「次の世代に、この景色を残したい」と考え、行動していくことだと思います。

 

来年2027年は「森の芸術祭」の開催時期と重なる予定で、県外から多くの方がこの地域を訪れる機会になると思います。

来年の土下座祭りがさらに盛大なものになるよう、私も地域の皆さんに声を掛け、一緒に盛り上げていきたいと思っています。

300年以上続いてきた伝統を、次の世代へ。

そして子どもたちが大人になった時にも、「新見には、こんな祭りがある」と誇りを持って言える地域であってほしいと思います。

 

心温まる住まいづくりを通して、地域と共に発展する。

その「地域と共に」という言葉を、仕事だけではなく、こうした地域での活動を通して、一つひとつ実践していきたいと思います。

最後になりますが、船川八幡神社関係者の皆様、今年参加していただいた皆様、新見公立大学の学生の皆様、そしてお祭りを支えてくださった地域の皆様、本当にありがとうございました。

これからも地域の一員として、新見の大切な伝統と暮らしを、次の世代へつないでいきたいと思います。

 

すべてに感謝