第21期経営指針発表会
2025.10.24

いつもお世話になっております。上田建築工房の上田です。
秋も日一日と深まり、夜長の頃となりました。
皆様お変わりございませんでしょうか。
10月1日(水)、一粒万倍日の良き日に、毎年恒例となる経営指針発表会を開催しました。今年は第21期の発表でした。
この日はちょうど、大改修を終えたお家のお引き渡しの日でもありました。
設備の説明などはすでに終えていたため、鍵をお渡しするだけの予定でしたが、私が車を降りた瞬間にオーナー様が涙を浮かべており、その姿に胸が熱くなりました。
いい仕事ができたと思うと同時に、「関わった社員と一緒に来ればよかったな」と反省しました。
お客様へは「これからは生涯にわたり“住まいのパートナー”として歩ませていただきます」とお伝えし、お家を引き渡しました。
その後にまなび広場の3階にある市民学習室へ向かいました。
午前中は、顧問税理士の先生にお願いして「至誠人(しせいじん)」になるための学習を行いました。午後からは関係会社の皆さまと、4社の銀行の方々にもご参加いただき、発表会を開催することができました。
社員も増え、良い形で新しい期のスタートを切ることができ、改めて気が引き締まる一日となりました。
発表会で、一人ひとりの話を聞きながら、みんなの成長を感じ、経営者として本当にうれしい気持ちでいっぱいになりました。
20期を振り返ると、2級建築士や宅地建物取引士(宅建)の受験、1級建築大工技能士への挑戦、屋根点検用ドローンの試験、下水道排水設備技術者の試験など、それぞれがスキルアップに向けて頑張ってくれています。
2級建築士と宅建は合格の見込みとのことで、他の仲間の良い結果を願うばかりです。
こうした前向きな動きは、まさに経営指針を意識して取り組んできた結果だと思っています。
以前、思うように採用が見込めない時期に、ある方から「上田さんの会社の魅力って何ですか?」と聞かれたことがありましたが、当時は年間休日が80日ほどしかなく、答えられたのは「技術力があること」だけでした。
すると「その技術を科学的に証明するものは?」と問われ、何も言えなかった自分が悔しくて、夜も眠れなかったことを今でも覚えています。そこから、本気の働き方改革が始まりました。
今では職人も週休2日となり、ユースエール認定も取得。働く環境が整ってきたことでスキルアップのために使える時間が増え、高い技術力の証明となる1級大工技能士取得への後押しとなりました。同友会の仲間や社員みんなの努力のおかげで以前よりも働きやすい会社へ近づいていると感じています。
同友会の現会長は「道徳的にごまかさない」ということを言います。
私はこれを「経営者に辛い思いをさせない為に、ごまかさず、厳しい現実から目をそらすな」という意味だと受け止めています。
厳しいことも正直に伝えてくれる仲間がいることに、心から感謝しています。
20期は目標の数値には届きませんでしたが、21期は、みんなの成長とともに、これまでにない高みを目指して歩んでいきます。
参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

すべてに感謝

